2024.06.18
動画にナレーションを入れるメリットや効果とは?依頼先やコツも解説
動画共有サービスの普及などにともない、商品やサービスのプロモーションに動画を活用する企業が増加しています。そこで注目すべきなのがナレーションです。視覚だけでなく聴覚からも商品・サービスの特徴やメリットについて訴求できるナレーションは、プロモーションにおいて重要な役割を果たします。
こちらの記事では、動画にナレーションを入れるメリットや依頼先、動画ナレーションの収録を依頼する際のコツなどについて、詳しく解説していきます。動画を活用したプロモーションを成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
動画にナレーションを入れるメリットや効果
動画にナレーションを入れるメリットや効果はさまざまですが、主に以下の4つが挙げられます。
- 動画を注視していない人にも訴求できる
- 多くの情報を伝えられる
- 声の抑揚で感情を伝えられる
- 多言語ナレーションで海外展開が可能
それぞれのメリット・効果について詳しく見ていきましょう。
動画を注視していない人もにも訴求できる
ナレーションのない動画は、基本的に視覚からの情報のみで内容を伝える必要があります。ナレーションではなく字幕を使用している動画もありますが、視聴者が必ずしも画面を見続けているとは限りません。
とくに、プロモーション動画を集中して見ている視聴者は少なく、字幕だけで情報を伝えきるのは難しいといえます。皆さんもテレビCMやYouTube広告が流れた際、画面から目をそむけて他のことをしていた経験があるのではないでしょうか。
しかし、ナレーションを挿入した動画であれば、視聴者が画面を見ていなくとも聴覚から情報を伝えることが可能に。そのため、プロモーションの要素を含んだ動画にナレーションは必須であるといえるでしょう。
多くの情報を伝えられる
ナレーションのある動画は視覚と聴覚の両方から情報を伝えられるため、字幕などの視覚情報のみで内容を伝える動画よりも視聴者に伝えられる情報量が多くなります。
単位時間あたりの情報量は「字幕<ナレーション」であるため、短い時間で情報を補足をしたい場合はナレーションの活用をおすすめします。
Tips:ナレーションと字幕の伝えられる情報量の差 吹き替え(ナレーション):字幕文字数には、6:4程度の差があるといわれています。なお、人が読み取れる文字数は3〜4文字/秒とされ、字幕は1行10文字程度が限界値です。 |
商品・サービスの特徴やメリットを伝えたいプロモーション動画はもちろん、研修用動画やマニュアル動画などの教育用の動画の場合も、ナレーションを入れることで視聴者の理解度を深められるでしょう。
声の抑揚で感情を伝えられる
ナレーションを入れることで、動画の中で伝えたい感情やイメージをダイレクトに伝えられるようになります。同じ文章であったとしても声の高低や話すスピードなどにより、視聴者に与える印象をコントロールできます。
たとえば、高めの声ではきはきとしたナレーションであれば「楽しい」印象を伝えられますし、低めの声で重厚感あるナレーションは「信頼できる」印象になるでしょう。
動画の中で伝えたいイメージがはっきりしていたり、視聴者の感情に訴えかける効果を狙ったりしたい場合は、ナレーションを活用することをおすすめします。
多言語ナレーションで海外展開が可能
英語や中国語、韓国語などの外国語のナレーションを入れることで、国内向けに制作した動画の内容を大きく変えることなく、海外向けの動画として展開できます。海外向けの動画を制作する方法としては外国語の字幕をつける方法もありますが、先述した通りナレーションを入れることで、動画の訴求力を向上させられます。
撮影費用や編集費用を抑えつつ、訴求力の高い海外向けの動画を制作したい場合は、外国語ナレーションを活用してみてください。
ナレーションが効果的な動画コンテンツ例
ここまでお話した内容をふまえると、ナレーションを入れることで効果を発揮しやすい動画コンテンツとしては主に次の5つが挙げられます。
- プロモーション動画
- 採用動画・リクルート動画
- 研修動画・マニュアル動画
- サービス紹介動画
- 有音声の広告媒体用動画(YouTube広告など)
それぞれの動画コンテンツにおけるナレーションの活用方法をご紹介します。
プロモーション動画
プロモーション動画の目的は売上を作ること、すなわち視聴者の購買意欲を高めることにあります。人は感情によって購入し、そのあと理屈で正当化するといわれています。つまり、プロモーション動画では視聴者の心を動かさなければなりません。
字幕など、視覚からの情報のみの単調なプロモーション動画では、視聴者の購買意欲を高めることは難しいでしょう。購買意欲を高めたいのであれば、感情を表現できるナレーションを活用してみてください。
また、伝えられる情報量の多いナレーションを入れることで、商品・サービスの特徴をよりわかりやすく伝えられるのも大きなメリットです。
採用動画・リクルート動画
企業イメージを伝える必要がある採用動画・リクルート動画においても、ナレーションの活用が効果的。企業イメージのほか、求める人材にマッチしたナレーションを入れることも重要です。
たとえば、中堅企業が堅実な中途採用人材を獲得したいのであれば、落ち着いた雰囲気のナレーションが適しているでしょう。新進気鋭のベンチャー企業がフレッシュな若手人材を獲得したいのであれば、明るくはきはきとしたナレーションがいいかもしれません。
このように、企業のイメージやターゲットとなる求職者のイメージにあったナレーションを効果的に活用するのがおすすめです。
研修動画・マニュアル動画
視聴者の理解度を高めることが目的の研修動画・マニュアル動画においては、ナレーションによってより多くの情報をわかりやすく伝えることが重要です。手順やプロセスを説明する際にナレーションを用いれば、音声を聞きながら作業することもできるでしょう。
また、ナレーションには集中力が切れやすい教育動画にメリハリをつける効果も期待できます。声を張ったり間をあけたりなどの工夫を施すと視聴者の注意を惹けるため、重要な項目を強調することもできます。
サービス紹介動画
視覚からの情報のみでは伝えにくいサービスなどの無形商材の紹介は、利用の流れや注意点などの情報をナレーションで補足することで、視聴者の理解度を深められます。
また、サービス紹介動画の尺が長いと、途中で視聴者が飽きてしまうかもしれません。ナレーションや効果音などで動画にメリハリをつけ、肝心なポイントで視聴者の意識を呼び戻すなどの工夫を施すことで、視聴者を飽きさせることなく、最後まで視聴してもらえる動画になるでしょう。
有音声の広告媒体用動画(YouTube広告など)
YouTube広告やテレビCMなど有音声の広告媒体用の動画には、ナレーションが必須となります。テレビやYouTubeは料理や掃除など、別のことをしている間も流したままにしている人が多いため、ナレーションを入れておき、画面を見ていないときでも情報を伝えられるようにしておくことが重要です。
また、画面に注目してもらうために、注意を惹くナレーションを入れるのも効果的。ターゲットを明確にしたうえで、共感できる内容を呼びかけるなどの工夫を施すとよいでしょう。
動画用ナレーション収録はどこに依頼すべき?
動画ナレーション収録の依頼先としては、次の3パターンが考えられます。
- 自社で対応
- ナレーター事務所
- スキルマーケット・クラウドソーシング
依頼前にそれぞれの特徴やメリットを把握しておきましょう。
自社で対応
ナレーション収録の費用を抑える一番の方法は、自社の社員などでナレーション収録を行うことです。パソコンやスマートフォンのボイスレコーダーなどを使用すれば、費用をかけずに収録することも可能です。
しかし、聞き手の感情を動かし、商品やサービスの特徴を魅力的に訴求するためのナレーションは簡単ではありません。実際に話してみるとうまく話せなかったり、マイクの音質が悪かったりと、顧客向けの動画にはとても使用できないことも多いでしょう。
企業として動画を制作するのであれば、「わかりやすさ」や「感情への訴求」に効果があるナレーションが必須です。プロのナレーターの話し方や間の空け方は簡単に真似できるものではありませんから、内製化せずにプロに依頼することをおすすめします。
ナレーター事務所
ナレーションのクオリティを重視するのであれば、ナレーター事務所に依頼しましょう。ナレーター事務所にはプロのナレーターが在籍しているため、質の高いナレーションを収録してもらえます。
また、ナレーターの在籍数が多いナレーター事務所であれば、落ち着いた声の男性ナレーション、明るくはきはきとした声の女性ナレーションなど、希望する声のイメージにあったナレーターを見つけやすいでしょう。
ナレーター事務所の中には、事務所に所属しているナレーターのみを派遣してもらえるところと、契約しているフリーランスのナレーターをキャスティングしてもらえるキャスティング事務所があります。
ナレーターキャスティング事務所であれば、より多くのナレーターから動画の内容やイメージにあったナレーターを探しやすいためおすすめです。
スキルマーケット・クラウドソーシング
昨今では、スキルマーケットやクラウドソーシングを利用し、ナレーターを探すこともできます。しかし、スキルマーケットやクラウドソーシングに登録しているナレーターはプロばかりではないため、低価格で依頼できる反面クオリティが担保されておらず、希望どおりのナレーションが納品されないおそれも。
また、個人とのやりとりになるため、品質や納期、支払いなどについてトラブルに発生する可能性もあります。企業の動画にはハイクオリティなナレーションが求められるため、品質が担保されたナレーションを安心して依頼するためには、ナレーター事務所やキャスティング事務所に依頼することをおすすめします。
動画のナレーション収録を成功させるための5つのコツ
動画制作においてナレーションを効果的に活用したいと考えている方は、次の5つのコツを実践するとよいでしょう。
- 声のイメージはボイスサンプルで確認
- ナレーションの原稿・尺をあらかじめ指定
- ナレーション費用を抑えるには宅録がおすすめ
- ナレーターに動画制作の目的を伝えておく
- 費用とクオリティを両立したいならナレーターキャスティング事務所
それぞれのコツについて詳しく解説します。
1.声のイメージはボイスサンプルで確認
ナレーターの声質や間の取り方などは、コンテンツのイメージを左右する重要な要素です。イメージと異なるナレーションが納品され、再度別のナレーターを選定するとなると、時間や手間がかかるだけでなく、ナレーション収録にかかる費用も倍以上になってしまいます。
そうならないためにも、依頼前にボイスサンプルで声質やトーン、話し方などを確認しておき、イメージにあったナレーターを選定することが重要です。
2.ナレーションの原稿・尺をあらかじめ指定
ナレーター費用は原稿料や収録時間によって変動します。原稿や尺が決まっていないと効率的に収録できず、結果として収録費用が高くなるため注意が必要です。
なお、原稿内容はシンプルにすることを心がけましょう。情報を詰め込みすぎると視聴者が理解できなくなってしまうため、一文をできる限り短くし、一度聞いただけで理解できる内容にすることが重要です。
また、動画ナレーションは「映像」と「ナレーション」の尺をあわせなければなりません。「この部分からこの部分までで〇秒」といったように尺を指定しなければ、ナレーションが早すぎたり遅すぎたりと不自然になってしまうため注意してください。
秒単位の尺合わせは高度な技術が必要になるため、対応できるナレーターも限られます。ナレーターに依頼する際に、尺指定が可能かどうかも確認してみてください。
3.ナレーション費用を抑えるには宅録がおすすめ
ナレーションの収録方法には次の2種類があります。
- スタジオ収録
- 宅録(ファストレコーディング)
もし費用を抑えることを重視するのであれば、宅録を依頼してみてください。自宅など、ナレーターの任意の場所で収録する宅録であれば、スタジオの賃料やナレーターの拘束時間を削減することが可能となり、ナレーション収録にかかる費用を削減できます。
ただし、宅録の場合はスタジオ収録のように収録中に指示出し(ディレクション)ができないことも多いです。ディレクションが不要な信頼できるナレーターに依頼するか、宅録でもオンラインなどで立ち会いが可能なナレーターに依頼することをおすすめします。
4.ナレーターに動画制作の目的を伝えておく
動画のコンテンツとしてのクオリティを高めるためには、ナレーターにも動画制作の目的を伝えることが重要です。プロのナレーターであれば、動画の中で伝えたいメッセージなどを汲み取り、適切な声質やトーンに調整してくれるでしょう。
また、認識の齟齬により、イメージと異なるナレーションが納品されることも防げます。可能であれば原稿だけでなく動画コンテンツも共有するなど、ナレーターも動画制作のメンバーの一員として扱うことで、よりイメージに近いハイクオリティなナレーションを収録してもらえます。
5.費用とクオリティを両立したいならナレーターキャスティング事務所
ナレーションの費用の安さとクオリティの高さを両立することは簡単ではありません。
費用を重視して自社で収録をすれば低品質になってしまいますし、スキルマーケットには品質管理が難しいという側面も。とはいえ、クオリティを重視してプロのナレーターに依頼すると、思いがけず高額な予算が必要になるかもしれません。
費用の安さとクオリティの高さを両立したいのであれば、料金体系が明確、かつプロのナレーターを多数抱えたナレーターキャスティング事務所に依頼することをおすすめします。
ナレーション収録・宅録の依頼ならボイスマートがおすすめ
出典:ボイスマート
動画のナレーション収録を成功させるための5つのコツをふまえると、ナレーターの手配には「ボイスマート」がおすすめです。ボイスマートは料金体系が明確でプロのナレーターを120名以上登録しているのみならず、次のような特徴も揃えています。
- 媒体ごとに追加チャージがかからない
- ナレーションイメージを公式サイトで確認しやすい
- 実力のあるナレーターを手配してくれる
- 費用を抑えつつ品質も期待できる
- ディレクションやスタジオ手配も一貫して対応してもらえる
- 外国語ナレーションも依頼できる
それぞれの特徴について詳しく解説します。
媒体ごとに追加チャージがかからない
通常のナレーター事務所の場合、ナレーションを使用した動画コンテンツの掲載媒体数に応じて追加使用料が発生します。これが追加チャージです。
ボイスマートはナレーターキャスティング事務所としては珍しく、媒体ごとの追加チャージがかかりません。媒体や期間の制限なく使用できるため、たとえばYouTube広告用の動画を展示会用のプロモーション動画やサービス紹介動画として横展開することも可能です。
ナレーションイメージを公式サイトで確認しやすい
ボイスマートの公式サイトには、登録している120名以上のナレーター一人ひとりの紹介ページが設けられています。各ページにはナレーターのプロフィールや過去の実績だけでなく、ボイスサンプルも掲載されているため、ナレーションイメージを掴みやすいことが特徴です。
キャスティング後のミスマッチを防ぐことで、余分な追加費用を抑えられます。
実力のあるナレーターを手配してくれる
ナレーターごとのページが充実していることに加え、「明るい」「落ち着いた」「貫禄」「可愛い」など声の雰囲気でナレーターを検索することも可能です。ボイスマートに在籍しているナレーターは厳選に審査された実績豊富なナレーターばかりであるため、実力は間違いありません。
また、どのようなナレーターに依頼すればいいのかわからない、スタジオ収録と宅録のどちらを選べばいいのかわからないという場合には、ボイスマートの専任コンシェルジュがイメージにあったナレーターや適した収録方法を提案いたします。このように、ボイスマートはサポート体制が充実しているため、はじめてナレーターを起用する方でも安心してご利用いただけます。
費用を抑えつつ品質も期待できる
ボイスマートはナレーション品質が高いことはもちろんですが、相場と比べ費用を抑えやすいことも特徴です。スタジオ収録の場合の料金体系は次のようになっています。
収録方法 | 費用目安 |
スタジオ収録:ナレーター費用 | 40,000円~50,000円/3h(半日コース) 70,000円~80,000円/6h(1日コース) |
スタジオ収録:スタジオレンタル費用 | 24,000円~45,000円/3h(半日コース) 48,000円~90,000円/6h(1日コース) |
※半日コースはプロモーション映像・CMなど10分弱のナレーション、1日コースは研修動画やマニュアル動画のまとめ撮りにおすすめ
使用媒体にかかわらず金額は一律であるため、Web・サイネージ・SNS広告・動画などのシチュエーションを問わずご利用いただけます。また、ナレーション使用の契約期限もありません。
宅録であれば、さらに費用を抑えられます。
メニュー | 24時間納品 (1営業日) |
1週間納品 |
〜100文字程度 20〜30秒程度 |
5,000円〜 | 2,700円〜 |
〜300文字程度 40秒〜1分程度 |
10,000円〜 | 7,500円〜 |
〜1,000文字程度 2〜4分程度 |
22,000円〜 | 16,000円〜 |
〜3,000文字程度 8〜12分程度 |
42,000円〜 | 33,000円〜 |
宅録の品質もボイスマートが確認しているため、安心してご依頼いただけます。なお、宅録の場合でも希望すればオンラインでの立ち会いが可能です。
ディレクションやスタジオ手配も一貫して対応してもらえる
ナレーション収録をはじめて行う場合、ナレーターへの指示出しや撮影当日の段取りをどのように進めるべきかわからなかったり、どういったスタジオが収録に適しているのかを判断できなかったりと、ディレクションやスタジオ手配に不安を感じる場面もあるでしょう。
ボイスマートでは、ディレクションやスタジオの手配など、ナレーション収録に必要な管理業務を一貫してお任せいただけます。ナレーターの選出から収録、納品まで、ボイスマートが徹底的にサポートいたします。
外国語ナレーションも依頼できる
ボイスマートは日本語だけでなく、次の3言語の外国語ナレーションにも対応しています。
- アメリカ英語
- 中国語(北京語)
- 韓国語
外国語ナレーションの費用は、日本語ナレーションと比べると1.5倍〜2倍程度高めに設定されている事務所が多いですが、ボイスマートは外国語ナレーションも適性相場に抑えて提供していることが特徴です。ネイティブ話者のナレーターも在籍しているため、高品質なナレーションが期待できます。
まとめ
動画の内容をわかりやすくより効果的に視聴者に伝えるためには、ナレーションで情報を補足したり、感情に訴えかけることが重要です。また、動画のながら見をする人が増えている昨今では、ナレーションを入れることで情報を伝えたり、注意を惹きつける効果もあります。
費用を抑えるために自社でナレーションを収録したり、スキルマーケットに依頼したりすることも可能ですが、企業として動画を制作するのであれば、クオリティの高いナレーションでなくてはなりません。
ナレーションの品質によっては動画コンテンツのイメージはもちろん、企業への印象を悪化させる可能性もあるため、高品質かつ価格を抑えてナレーターを起用したい方は、ぜひボイスマートをご利用ください。