2025.09.12
日本語吹き替えをプロに依頼する方法とは?声優・ナレーターの選び方も解説
「日本語吹き替え」は通常のナレーションと比べると難易度が高いため、品質を重視するなら、実力のあるプロに依頼しなければなりません。
しかし日本語吹き替えに対応できる声優・ナレーターをどのように探すべきなのか、迷っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、日本語吹き替えをプロに依頼する方法について詳しく解説します。声優・ナレーターを選ぶ際のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
日本語吹き替えとは
日本語吹き替えとは、外国語で制作されたコンテンツを日本語に翻訳し、元の音声を日本語に置き換えることを指します。
登場人物が日本語を話しているようなコンテンツとなるため、字幕よりもコンテンツそのものに集中しやすい点がメリットです。
吹き替えとナレーションの違い
「日本語吹き替え」と「ナレーション」は似ていると感じるかもしれませんが、求められる技術が異なります。
ナレーションの目的は、視聴者に情報やストーリーを伝えることです。そのため、各シーンごとに決められた尺の中で、強弱などの演出をつけて原稿を読みます。
一方、日本語吹き替えは、登場人物のセリフを日本語で演じて置き換えなければなりません。尺にあわせて台本を読むことはもちろん、俳優の口の動きにあわせてセリフを読む必要があるため、一定の演技力も求められます。
リップシンク
俳優やキャラクターの口の動きに一致するようにセリフを収録する技術。吹き替えやアニメ収録で必須。
吹き替えではキャラクター設定や感情、呼吸音まで役者として再現する必要があるため、ナレーションの実績が豊富だとしても、吹き替えに対応できるとは限りません。そのため声優・ナレーター探しに難航してしまうことがあるのです。
吹き替えが必要な場面
さて、吹き替えが必要な場面の代表例としては、アニメ・映画・ドラマ・ゲームなどのローカライゼーションが挙げられます。
たとえば映像作品の場合、子ども・ファミリー向けのコンテンツはとくに吹き替えニーズが高いです。字幕を追いながらコンテンツを楽しむことは子どもにとって難易度が高いため、吹き替えのほうが作品に集中できます。
没入感を重視する場合、ゲームも字幕より吹き替えを活用するべきでしょう。耳からも情報を得られるほうが操作に集中しやすく、声色・息遣いでキャラクターの個性や関係性も伝わるためです。
日本語吹き替えをプロに依頼する方法

日本語吹き替えをプロに依頼する方法としては、次の3パターンが考えられます。
- 所属事務所・プロダクションに直接依頼する
- クラウドソーシングで探す
- ナレーターキャスティングサービスを使う
それぞれのメリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。
所属事務所・プロダクションに直接依頼する
実績のある声優は、事務所やプロダクションに所属していることも多いです。そのため既に起用したい声優が決まっている場合や、テレビでも活躍しているような声優の中から選びたい場合には、プロダクションに問い合わせてみてもいいでしょう。
ただしプロダクション経由での契約は、費用が高額になりやすいため注意してください。また、プロダクションによっては新規での依頼を受け付けていないこともあり、必ずしも依頼が通るとは限りません。
クラウドソーシングで探す
声優によっては、一般的なクラウドソーシング経由での依頼を受け付けていることもあります。この場合は声優と直接やり取りができるためコミュニケーションもスムーズで、費用も比較的安価に抑えられる可能性が高いです。
ただし、実績のある声優がクラウドソーシングを利用しているケースは非常に稀でしょう。クラウドソーシングに登録しているのは、駆け出しの声優や、仕事が少ない声優がメインです。そのため期待するほどの演技力がなく、再収録が必要になるリスクもあります。
また、クラウドソーシング経由で依頼すると、納品物の権利関係が曖昧になりやすい点もデメリットです。とくに吹き替えしたコンテンツをさまざまな媒体で配信する場合は、媒体ごとに別途費用が必要かどうか、あらかじめ確認しておいたほうが安心です。
ナレーターキャスティングサービスを使う
日本語吹き替えを検討している場合、もっともおすすめなのは「キャスティングサービス」を利用することです。キャスティングサービスならプロダクション経由より費用を抑えつつ、クラウドソーシングより実力のある声優を起用できます。
まず、クラウドソーシングに登録している声優は玉石混交ですが、キャスティングサービスは登録時にサービス側で実力を審査しています。そのため実力のある声優を起用しやすいことが特徴です。
また、収録費用は声のイメージなどを伝えれば、それら条件に合致する声優をサービス側で手配してくれます。キャスティングサービスによってはホームページに声優の紹介ページを設けており、そこでイメージボイスをチェックすることも可能です。
さらに、声優・ナレーターに特化したサービスなら契約形態も整備されており、トラブルの心配なく吹き替えを進められます。ただしキャスティングサービスによって細かな契約条件は異なるため、納品物の権利関係はどうなるのか、配信媒体ごとに追加チャージは必要なのかは確認しておきましょう。
日本語吹き替えを依頼する声優・ナレーターの選び方

さて、いずれの方法を活用するとしても、日本語吹き替えを依頼する声優・ナレーターを選ぶ際は、次の4点を意識してみてください。
- 声質・トーン
- 対応範囲
- 料金
- スケジュール
それぞれ詳しく見ていきましょう。
声質・トーン
もっとも重要なポイントは、言語版キャラクターのイメージにマッチした声質・トーンの声優を起用することです。
自社でさまざまな声優の声をチェックするのが大変だという場合は、プロダクションやキャスティングサービスに条件を伝え、何人か候補者を挙げてもらうといいでしょう。
対応範囲
声優・ナレーターの対応範囲をチェックすることも重要です。演技力があるのかはもちろん、1度の依頼で複数の役に対応してもらえるか、方言に対応できるか、子ども役が可能か、宅録にも対応しているかなども確認しておきましょう。
これら条件も、キャスティングサービスに相談すれば条件にあう候補者を手配してもらえます。
料金
同じ依頼内容だとしても、声優・ナレーターによって見積もりは変動します。また、吹き替えたコンテンツを配信する媒体数で料金が変化することもあるため、見積もりに必要な情報は漏れなく伝えるようにしましょう。
クラウドソーシングではゼロから声優と交渉する必要がありますが、プロダクションやキャスティングサービスを利用すれば、条件の摺り合わせも代行してもらえます。
スケジュール
実力のある声優のスケジュールはタイトなことが多いため、希望する納期までに対応してもらえるかどうかも要チェックです。
納期が短いと見積もりが高くなるケースも多いため、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。
日本語吹き替えを依頼したときの料金相場

日本語吹き替えにかかる費用は、収録する尺によって変動します。一般的には30分単位で単価が決まるケースが多く、新人の声優なら1.5万円/30分、実績豊富な声優なら4.5万円〜/30分程度が相場です。
なお、ゲームキャラクターの吹き替えなどは、セリフのフレーズで単価が決まることもあります。この場合、10フレーズごとに2万円〜3万円程度が相場です。
関連記事:声優の依頼にかかる料金相場とは?キャスティングの方法やメリットも紹介
日本語吹き替えの依頼手順
それでは日本語吹き替えを依頼する手順について見ていきましょう。
- 問い合わせ・見積もり依頼
- ナレーター・声優の選定
- スケジュール・契約の確定
- 台本・資料の提供
- 音声収録作業
- 編集・納品
1.問い合わせ・見積もり依頼
まずはキャスティングサービスなどに問い合わせて、見積もりを依頼しましょう。
詳細な費用はナレーターによって異なりますが、吹き替えコンテンツのジャンルやボリュームを伝えれば概算金額を把握できます。
2.ナレーター・声優の選定
概算見積が予算にマッチしていれば、ナレーター・声優を選定しましょう。
キャスティングサービスに何人か候補を挙げてもらい、その中から原語版キャラクターのイメージに近い声優に依頼するのがおすすめです。
可能ならサンプルボイスだけではなく、指定原稿でサンプル収録してもらうと、よりイメージに近い声優を起用できます。
3.スケジュール・契約の確定
依頼したい声優が決まったらスケジュールを調整し、最終的な金額で見積書をもらいます。あわせてリテイク条件や納品条件、権利関係をクリアにし、契約内容を確定させましょう。
なお、テレビ番組や映画用のコンテンツの吹き替えの場合、一般的にはキャスティングサービスだけではなく、ナレーター個人とも別途契約を締結する必要があります。
4.台本・資料の提供
契約後、台本や収録に必要な資料を渡します。
もし宅録を利用する場合、収録中に直接指示を出せないため、演出意図がある場合は注釈(ト書き)を明記しておきましょう。
スタジオ収録の場合はその場で指示を出せますが、読み方の希望などはあらかじめ伝えておくとスムーズに収録を進められます。
5.音声収録作業
日本語吹き替えの収録方法としては、スタジオ収録と宅録(ファストレコーディング)の2種類が挙げられます。それぞれのメリット・デメリットは次のとおりです。
| 収録方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| スタジオ収録 | ナレーターにその場で指示を出せる 専用録音機材を使えるため音声品質が高い | 費用が高め |
| 宅録(ファストレコーディング) | 短納期の案件にも対応しやすい スタジオ収録と比べて費用が安い | 品質管理が難しい |
アニメ・ドラマなどテレビや映画で放映するコンテンツの日本語吹き替えは、リップノイズなども除去しやすいスタジオ収録がおすすめです。
一方、ゲームキャラクターの日本語吹き替えなら、宅録も活用できるでしょう。宅録はナレーターの自宅スタジオ(簡易スタジオ)で収録する手法であるため、スタジオ収録と比べると品質管理が難しいとされています。しかしゲームの吹き替えはワンフレーズごとの尺が短いため、実力のあるナレーターに依頼すれば十分な品質が期待できます。
6.編集・納品
ナレーターキャスティングサービスを活用している場合、収録後に簡単な編集を依頼することも可能です。
また、納品データのフォーマットはWAV形式またはmp3形式が一般的ですが、他の形式を希望する場合は契約時にすり合わせておきましょう。
日本語吹き替えをプロに依頼するならボイスマートがおすすめ!
ここまで紹介した点をふまえると、日本語吹き替えをプロに依頼したい場合にはナレーターキャスティングサービス「ボイスマート」がおすすめです。

出典:ボイスマート
ボイスマートは次のような特徴を兼ね備えているため、日本語吹き替えを検討している方はぜひ一度ご相談ください。
- 100名以上のプロナレーター・声優が在籍
- ナレーターページにはサンプルボイスが充実
- コンシェルジュによる最適なナレーターのご提案が可能
- 指定原稿での無料サンプル収録に対応
- スタジオの手配も一括対応
- リーズナブルな料金設定
それぞれの特徴について詳しく紹介します。
100名以上のプロナレーター・声優が在籍
ボイスマートには100名以上のプロナレーター・声優が在籍しており、男性の声・女性の声はもちろん、子どもの声の吹き替えにも対応しています。
これまでに日本語吹き替えに数多く対応した実績ある声優も多数在籍しておりますので、品質を重視する方には非常におすすめです。
ナレーターページにはサンプルボイスが充実
ボイスマートは各ナレーターごとの紹介ページに、サンプルボイスを複数掲載しています。

出典:ボイスマート
ボイスマートは次のような特徴を兼ね備えているため、日本語吹き替えを検討している方はぜひ一度ご相談ください。
- 100名以上のプロナレーター・声優が在籍
- ナレーターページにはサンプルボイスが充実
- コンシェルジュによる最適なナレーターのご提案が可能
- 指定原稿での無料サンプル収録に対応
- スタジオの手配も一括対応
- リーズナブルな料金設定
それぞれの特徴について詳しく紹介します。
100名以上のプロナレーター・声優が在籍
ボイスマートには100名以上のプロナレーター・声優が在籍しており、男性の声・女性の声はもちろん、子どもの声の吹き替えにも対応しています。
これまでに日本語吹き替えに数多く対応した実績ある声優も多数在籍しておりますので、品質を重視する方には非常におすすめです。
ナレーターページにはサンプルボイスが充実
ボイスマートは各ナレーターごとの紹介ページに、サンプルボイスを複数掲載しています。

セリフの読み方や演技力、声の印象を確認してから依頼できるため、キャスティング後のミスマッチを防ぎたい方にもおすすめです。
コンシェルジュによる最適なナレーターのご提案が可能
はじめての日本語吹き替えで、どのようにナレーターを選べばいいのかわからないという場合には、コンシェルジュがヒアリングした条件をもとに最適なナレーターをご提案いたします。
ナレーター探しに少しでも悩んでいる場合には、ぜひお気軽にお問い合わせください。
指定原稿での無料サンプル収録に対応
ボイスマートは指定原稿での無料サンプル収録に対応していることも特徴です。
たとえば2〜3人の候補まで絞れているものの、サンプルボイスだけでは選びきれないという場合には、ぜひ実際の原稿を用いたサンプル収録をご利用ください。
スタジオの手配も一括対応
ボイスマートはナレーターのキャスティングだけではなく、スタジオ手配も一括対応いたします。
ご希望の場合はスタジオ収録当日の立ち会い(ディレクション)にも対応しておりますので、とくに高品質な音声が求められるアニメ・ドラマ・映画などの日本語吹き替え案件も安心してお任せください。
リーズナブルな料金設定
ボイスマートは品質を担保しつつ、料金体系がリーズナブルなことも特徴です。
スタジオ収録費用の目安
| 費用項目 | 費用目安 |
|---|---|
| ナレーター費用 | 40,000円~50,000円/3h(半日コース) 70,000円~80,000円/6h(1日コース) |
| スタジオレンタル費用 | 24,000円~45,000円/3h(半日コース) 48,000円~90,000円/6h(1日コース) |
宅録費用の目安
| 原稿ボリューム | 24時間納品(1営業日) | 3営業日納品 | 1週間納品 |
|---|---|---|---|
| 〜100文字程度 20〜30秒程度 | 5,000円〜 | 3,500円〜 | 2,700円〜 |
| 〜300文字程度 40秒〜1分程度 | 10,000円〜 | 8,500円〜 | 7,500円〜 |
| 〜1,000文字程度 2〜4分程度 | 22,000円〜 | 18,700円〜 | 16,000円〜 |
また、ボイスマートはクライアント様の立場を考慮し、収録・納品データの買取にも柔軟に対応しています。声優によって料金は変動しますが、費用は抑えつつも音声品質は担保したいという方は、ぜひボイスマートへご相談ください。
まとめ
日本語吹き替えを成功させるためには、演技力やリップシンク技術に優れた声優・ナレーターをキャスティングしなければなりません。結果として通常のナレーション収録と比べると、ナレーター探しに難航するケースが多いです。
だからこそ、日本語吹き替えをスムーズに進めるためには、ぜひボイスマートへご相談ください。
ボイスマートには日本語吹き替えの実績が豊富なナレーターも数多く在籍しており、希望条件にあわせてコンシェルジュが最適な人材をアサインいたします。






