2025.05.09

YouTube動画にナレーションを入れる方法は?音声収録のコツから費用・依頼先までご紹介

YouTube動画のクオリティを高めるためには”ナレーション”が欠かせません。

しかし「動画撮影・編集」と「ナレーション収録」はまったく別の工程であるため、動画は自作できるという方であっても、ナレーションまで対応することは難しいのではないでしょうか。

そこでこの記事では、YouTube動画にナレーションを入れる方法や音声収録のコツについて解説します。ナレーション費用や依頼先も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

YouTube動画にナレーションを入れるメリット

字幕テロップをつければ、ナレーションは要らないと思っている方もいるかもしれません。しかしYouTube動画にナレーションを入れることには、次のようなメリットがあります。

  • 視聴者の動画内容を理解してもらいやすくなる
  • 短時間に多くの情報を伝えられる
  • 画面を見ていないユーザーにも情報を届けられる
  • 視聴者の記憶に残りやすくなる

いずれかのメリットに納得できる場合は、ぜひナレーション活用を検討してみてください。それぞれ詳しく解説します。

視聴者に動画内容を理解してもらいやすくなる

視聴者が動画内容を理解しやすくなることは、ナレーションを活用する最大のメリットです。

たしかに映像から伝わる情報量は多いものの、それが「何の映像なのか」「どのようなことを伝えたいのか」は視聴者の解釈にゆだねられます。

会社紹介用のYouTube動画を例に考えてみましょう。何らかの施設を映したとしても、一般の視聴者としては、映像を見るだけではそれが何の施設なのかわかりません。

一方、ナレーションは明確に情報を伝えられることがポイントです。施設映像を映しながら、「この施設には○○が完備されており、他社の2倍のスピードで△△に対応できます」などと紹介すれば、動画で伝えたい内容が明確に伝わります。

短時間に多くの情報を伝えられる

具体的な情報は、ナレーションではなく字幕で伝えればいいと思う方もいるでしょう。

しかし字幕(テキスト)よりもナレーションのほうが、一定時間で伝えられる情報量が多いことをご存知でしょうか。一般的に、ナレーション:字幕で伝えられる情報量(文字数)には6:4程度の差があるといわれています。

また、YouTube動画はスマートフォンで閲覧されるケースが多い特性上、視認性を考慮すると、字幕にそれほど多くのスペースを割けません。結果的に、字幕よりもナレーションのほうが短時間に多くの情報を伝えられるのです。

画面を見ていないユーザーにも情報を届けられる

画面を見ていないユーザーにも情報を届けられる

画面を見ていないユーザーにも情報を届けられることも、ナレーションを活用するメリットです。

YouTube動画を「ながら見」するユーザーは非常に多いです。画面をまったく見ず、ラジオのように聞き流すためにYouTubeを使うユーザーも少なくありません。このようなユーザーに情報を届けるためには、ナレーションの活用が不可欠です。

また、製品取扱動画などをYouTubeに公開することもあるでしょう。この場合、ユーザーは手順に沿って操作するため、画面から目を離す瞬間が多くなります。そのため字幕だけではなく、ナレーションでも操作方法を伝えたほうが親切です。

視聴者の記憶に残りやすくなる

記憶には、数分のみ記憶される「短期記憶」と、数日~数年単位で記憶される「長期記憶」があることをご存知でしょうか。

実は聴覚からの情報は、長期記憶の形成に繋がりやすいといわれています。映像だけを見てもすぐに忘れてしまうかもしれませんが、ナレーションで聞いた情報はしばらく記憶に残っている可能性が高いのです。

ブランド想起や商品認知度の向上が目的のYouTube動画を制作する場合、ナレーションを活用すると成果が出やすいことは知っておきましょう。

YouTube動画用のナレーションを用意する方法

YouTube動画用のナレーションを用意する方法

さて、YouTube動画用のナレーションを用意する方法としては、次の4通りが考えられます。

  • 社内スタッフが収録する
  • クラウドソーシングを利用する
  • 合成音声を活用する
  • ナレーターキャスティングサービスを利用する

それぞれ良し悪しが異なるため、自社にあった方法について考えていきましょう。

社内スタッフが収録する

社内スタッフがナレーションを収録すれば、ナレーターを起用するコストはかかりません。また、スケジュールを調整しやすいため、急な修正や追加収録にも対応しやすい点はメリットといえるでしょう。

しかし社内スタッフが対応するとなると、ナレーションスキルには限界があります。また、機材が整っているとも限らず、収録した音声にノイズが含まれてしまうケースも多いです。ノイズ除去や音量調整などの編集作業には、思いのほか手間がかかることを覚えておきましょう。

総合的に考えると、企業がビジネス目的で公開するYouTube動画の場合、社内スタッフがナレーターを務めることはあまりおすすめできません。

クラウドソーシングを利用する

手軽にナレーターを手配する方法として、クラウドソーシングを思い浮かべる方もいるでしょう。比較的リーズナブルな価格でナレーターを手配でき、プラットフォーム上で簡単に依頼〜納品まで進められることは大きなメリットです。

ただしクラウドソーシングで手配するナレーターが、必ずしもプロであるとは限りません。副業人材などに依頼すると、低品質の音声データを納品される可能性もあります。また、クラウドワーカーとの間で著作権・使用条件を明確にしておかないと、後々トラブルに発展する可能性もあるため注意してください。

合成音声を活用する

AI技術を用いてテキストから音声を生成するサービスも登場しています。いわゆる「合成音声」を活用する方法です。

AIを用いるとしたら人件費がかからないため、大幅なコストカット効果が期待できます。テキストを入力すればすぐ音声が生成される点もメリットです。

ただし、発音やイントネーションが不自然になることも多く、感情を込めた表現はできません。また、単調なナレーションになるため、数分以上は視聴者の集中力が続かない可能性も高いです。

とにかくコストを抑えたい場合には選択肢になりますが、クオリティは期待できない点は理解しておきましょう。

ナレーターキャスティングサービスを利用する

ナレーターキャスティングサービスを利用する

ナレーターキャスティングサービスを利用すれば、簡単にプロのナレーターを起用できます。多くのナレーターの中から、動画のコンセプト・予算に合わせて最適なナレーターを提案してくれることが最大のメリットです。

ここまで紹介した他の方法と比べると費用は高いものの、ナレーター事務所に依頼するよりは安価にプロのナレーターを手配してもらえます。収録だけでなく基本的な音声調整(ノイズ除去など)まで対応してくれるサービスもあるため、クオリティを確保しやすいこともポイントです。

また、ナレーションに特化したサービスであるため著作権・データ使用条件などがあらかじめ明確にされており、トラブルが生じづらいこともメリットといえるでしょう。

ある程度のクオリティを担保したい方や、費用対効果を重視する場合は、ぜひナレーターキャスティングサービスを活用してみてください。

ナレーション収録・ナレーター派遣のご依頼はボイスマートへ

YouTubeナレーション収録の費用相場

YouTubeナレーション収録の費用相場は、収録方法によって大きく左右します。

収録方法費用目安
スタジオ収録7万円~/拘束時間1時間
(拘束時間1時間あたりのナレーション尺は数分)
宅録(ファストレコーディング)3,000円〜5,000円程度/100文字
(原稿100文字あたりのナレーション尺は20〜30秒程度)

関連記事:ナレーション依頼の費用相場とは?

収録方法ごとの特徴や料金相場について、さらに詳しく見ていきましょう。

スタジオ収録料金

スタジオ収録はその名のとおり、専用の収録スタジオでナレーションを録音する方法です。ナレーターだけでなく音響エンジニアのサポートを受けることも可能で、リップノイズや息継ぎ音もカットできるため、非常に高品質なナレーションを収録できます。

スタジオ収録にかかる料金は「ナレーターの人件費」と「スタジオ賃料」に大別されますが、両方をあわせて1時間あたり7万円〜程度が相場です。また、基本的には半日(3時間)や1日(6時間)単位で依頼することになります。

なお、半日で収録できるナレーション尺は10分〜30分程度です。次のような場合は、スタジオ収録を選んでみてください。

  • 10分以上の長尺YouTube動画のナレーションを用意したい
  • 数分のYouTube動画用のナレーションを複数本用意したい
  • ナレーターに直接指示を出したい

宅録料金

宅録(ファストレコーディング)は、ナレーターの自宅スタジオ(簡易スタジオ)で収録する方法です。収録中に直接指示を出すことはできず、音響設備の性能にも限界がありますが、スタジオ収録よりも費用を抑えられます。

近年は自宅用収録機器の性能も向上しているため、YouTube動画用のナレーションだとしたら宅録でもまったく支障はありません。

また、宅録はスタジオ収録と比べ、短納期の案件にも対応できることが特徴です。最短で24時間(翌営業日)での納品も引き受けてくれる可能性があります。

なお、収録費用は「文字数」と「納期」に左右されることがポイントです。100文字程度のナレーションの場合、納期が1週間なら3,000円程度、翌営業日なら5,000円程度が相場でしょう。次のような場合は、ぜひ宅録を活用してみてください。

  • 短尺動画のナレーションを用意したい
  • 短納期でナレーションを用意したい
  • クオリティは担保しつつ費用を抑えたい

YouTubeナレーション収録を成功させる4つのコツ

YouTubeナレーション収録を成功させる4つのコツ

YouTubeナレーション収録を成功させるためには、次の4つのコツを意識することも重要です。

  1. 動画内容にマッチした声のナレーターを起用する
  2. 予算にあわせた収録方法を選ぶ
  3. 簡潔でわかりやすい原稿を用意する
  4. ナレーターに動画の趣旨・目的も伝える

それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。

1.動画内容にマッチした声のナレーターを起用する

ナレーターの声は、動画の印象を大きく左右します。そのためコンテンツの内容はもちろん、ターゲット層に合わせて最適な声質のナレーターを選ばなければなりません。

たとえば視聴者に親近感を抱いてもらいたいときは優しい声、専門性をアピールするなら知的な声がいいでしょう。若者向けの動画なら明るくテンポの良い声がいいかもしれませんが、中高年のビジネスパーソンをターゲットとするなら重厚感のある声が向いています。

サンプルボイスを聞き比べ、YouTube動画のイメージにマッチするナレーターを探してみてください。自分で探すのが大変だという場合には、ナレーターキャスティングサービスの担当者に相談するのもおすすめです。

2.予算にあわせた収録方法を選ぶ

YouTube動画のナレーション費用は、どの収録方法を選ぶのかによって異なります。ただしコスト削減のみを意識すると、ナレーション品質が下がってしまう可能性が高いです。

そのため現実的には、予算内で品質を確保できる収録方法を選ぶことが重要です。

ナレーション品質の観点から考えると、基本的にはナレーターキャスティングサービスを利用することを前提に、スタジオ収録と宅録のどちらを選ぶか検討してみてください。品質を担保しつつ予算をなるべく抑えたい場合は、1週間以上の納期を確保して宅録を依頼するといいでしょう。

3.簡潔でわかりやすい原稿を用意する

YouTube動画の視聴者の理解を助けるナレーションにするためには、簡潔でわかりやすい原稿を用意することも重要です。一文はできるだけ短くまとめ、指示語は極力使用せず、なるべく簡単な言葉を使用するといいでしょう。

原稿作成のコツを知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:ナレーション原稿の書き方とは?コツや注意点を解説!

4.ナレーターに動画の趣旨・目的も伝える

よりハイクオリティなナレーションにするためには、ナレーターに動画の趣旨・目的を伝えることも大切です。

どのような人に何を伝えたい動画なのかを伝えれば、プロのナレーターは動画全体の意図を理解した上で、適切な感情・トーンで原稿を読んでくれます。

スタジオ収録の場合はナレーターに直接伝えられますが、宅録の場合は原稿に動画の趣旨・目的も記載しておくといいでしょう。

YouTube動画のナレーション収録ならボイスマートがおすすめ

「ボイスマート」がおすすめ

出典:ボイスマート

ここまで紹介した各種ポイントをふまえると、YouTube動画用のナレーション収録を検討している方には「ボイスマート」がおすすめです。

次のポイントに魅力を感じる方は、ぜひ一度ボイスマートにご相談ください。

  • プロのナレーターが多数在籍
  • サンプルボイスを聞いてナレーターを選べる
  • 良心的な料金体系
  • 動画内容にあうナレーターを紹介してもらえる

ボイスマートの特徴について、詳しく紹介します。

プロのナレーターが多数在籍

ボイスマートには経験豊富なナレーターが、日本人・外国人合わせて120名以上在籍しています。

そのため選択肢が非常に豊富で、女性の声・男性の声・子どもの声はもちろん、優しい声・知的な声・明るい声・重厚感のある声など、さまざまな印象のナレーターを選べることがメリットです。

サンプルボイスを聞いてナレーターを選べる

ボイスマートではナレーターごとの紹介ページに、サンプルボイスを複数掲載しています。実際の声を聞いてから依頼できるため、ミスマッチを防げることもメリットといえるでしょう。

なお、サンプルボイスだけでなく過去の出演作品も掲載しているため、ぜひチェックしてみてください。

良心的な料金体系

スタジオ収録・宅録ともに良心的な料金体系であることも、ボイスマートならではの特徴です。収録料金の一例を紹介します。

収録方法費用目安
スタジオ収録:ナレーター費用40,000円~50,000円/3h(半日コース)
70,000円~80,000円/6h(1日コース)
スタジオ収録:スタジオレンタル費用24,000円~45,000円/3h(半日コース)
48,000円~90,000円/6h(1日コース)
メニュー24時間納品
(1営業日)
1週間納品
〜100文字程度
20〜30秒程度
5,000円〜2,700円〜
〜300文字程度
40秒〜1分程度
10,000円〜7,500円〜
〜1,000文字程度
2〜4分程度
22,000円〜16,000円〜
〜3,000文字程度
8〜12分程度
42,000円〜33,000円〜

さらにボイスマートでは、媒体ごとの追加チャージもかかりません。

実は通常のナレーション事務所では、ナレーションを使用した動画の掲載媒体数に応じて追加使用料(追加チャージ)が発生します。そのためYouTube用の動画を他のSNSなどでも使用するとなると、相応のコストがかかってしまうのです。

しかしボイスマートにご依頼いただいた場合は追加チャージがかからないため、YouTube動画を会社ホームページ・他のSNS・展示会などで気軽に活用いただけます。

動画内容にあうナレーターを紹介してもらえる

たとえ選択肢が多いとしても、どのナレーターを選べばいいのかわからないという方もいるかもしれません。

そのような場合は、ぜひボイスマートの専任コンシェルジュにご相談ください。動画の内容・目的などをお聞かせいただければ、最適なナレーターを手配いたします。

なお、ナレーター選びについてのみならず、スタジオ収録と宅録のどちらを選ぶべきかなど、YouTube動画のナレーション収録に関わるあらゆることをご相談いただけます。

まとめ

情報量が増え、画面を見ていないユーザーにも訴求でき、さらに動画内容が記憶に残りやすくなるなど、ナレーションには数多くのメリットがあります。そのため基本的には、すべてのYouTube動画にナレーションを挿入するべきでしょう。

ただし社内収録やクラウドソーシング、合成音声のナレーションでは、動画のクオリティが下がってしまうこともあります。ユーザーに好印象を抱いてもらえるYouTube動画にするためにも、ぜひナレーターキャスティングサービスを利用してプロのナレーターを手配してみてください。

”宅録”を活用すれば、低コストで高品質なナレーションを用意できます。ボイスマートは宅録ナレーション収録のパイオニアとして、費用と品質の両立を実現していることが強みです。YouTube動画用のナレーション収録を検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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