2026.01.30
ネイティブチェックとは?翻訳との違いや相場・依頼方法を徹底解説
海外企業との取引やWebサイトの多言語化など、ビジネスシーンにおいて外国語を使用する機会は増え続けています。その中で、翻訳ツールや辞書などで作成した文章に対し「現地の文化に適しているか」「正しいニュアンスで伝わるか」と不安に感じるケースもあるでしょう。
ネイティブチェックを活用することで、ネイティブスピーカーが「現地の人に馴染みがある表現か」「誤解を招く表現になっていないか」などをチェックし、より高品質な翻訳文章を作成できます。
本記事では、ネイティブチェックの概要や翻訳との違い、利用するメリット、費用相場などをナレーター・キャスティング事務所が解説します。依頼先の選び方まで詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
ネイティブチェックとは
ネイティブチェックとは、翻訳言語を母国語とする「ネイティブスピーカー」が翻訳文章をチェックし、言葉の使い方や表現などの修正を行う作業です。ネイティブチェックでは、主に以下のような観点をチェックします。
- スペルミスはあるか
- 文法的な誤りがないか
- ネイティブスピーカーが読んでも違和感がないか
- 文脈に適した自然な表現が使われているか
- 現地で一般的な表現・言い回しになっているか
一般的な流れは「翻訳(一次訳)→ネイティブによるチェック→修正反映」です。
文法的に正確な表現であっても、ネイティブスピーカーから見ると「教科書的で堅苦しい」「日常ではあまり使わない」と感じるケースは少なくありません。こうした細かい不自然な箇所は、その言語を母国語としない人では気付きにくいでしょう。
ネイティブチェックを実施することで、ネイティブスピーカーの感覚を活かして違和感を修正し、読み手にとってより自然な文章に仕上げられます。
翻訳とネイティブチェックの違い
「翻訳」と「ネイティブチェック」は、作業の目的や担当者に明確な違いがあります。両者の主な違いは、以下のとおりです。
- 翻訳:
原文を他言語へ正確に変換する作業がメインです。必ずしもネイティブスピーカーが翻訳するとは限りません。 - ネイティブチェック:
翻訳後の文章を、ネイティブ視点で“自然な文章”になるよう修正する作業がメインです。翻訳言語を扱うネイティブスピーカーが実施します。
翻訳作業は「原文の内容を忠実に他言語へ置き換えること」が目的です。しかし、文法や単語の意味を正確に翻訳できても、その国特有の文化背景や習慣などにマッチしない表現になる可能性があります。
ネイティブチェックは、翻訳文が「現地の人に、意図したニュアンスで誤解なく伝わるか」という点をチェックすることが目的です。単語の選び方や文体のトーン、マナーなどを調整することで、機械的な訳文ではない、より自然な文章を作成します。
ネイティブチェックの重要性

ビジネスにおいてネイティブチェックを活用する重要性は、主に以下の3点です。
- より自然な文章を作れる
- 表現への誤解によるトラブルを回避できる
- 企業の信頼性を向上できる
なぜ翻訳だけでなくネイティブチェックが必要なのか、理由や背景を含め解説します。
より自然な文章を作れる
単純に翻訳した文章は、意味は通じてもネイティブスピーカーから見て不自然な表現や言い回しを使っていることがあります。たとえば以下のようなイメージです。
- 冠詞・前置詞・語法(よく一緒に使う単語の組み合わせ)に不自然さがある
- 媒体や場面に合わないトーン(丁寧すぎる/砕けすぎる)が混ざっている
- 直訳した文章が続いており、読んだ際のリズムが悪い
文法的に間違っていなくとも読み手に違和感を与えるため、ストレスがかかり途中で離脱されるかもしれません。
ネイティブチェックを活用すれば、上記のような細かい違和感を排除できます。ネイティブスピーカーが身に付けている語感やリズムなどを活かし整えることで、読み手にストレスを与えず、スムーズに理解できる文章を作成できます。
表現への誤解によるトラブルを回避できる
言葉には、文化的背景に基づいたニュアンスが含まれていることがあります。この絶妙なニュアンスの違いを見落とすと、意図が正しく伝わらず、ビジネス上のトラブルにつながるリスクがあります。
たとえば、契約書や規約で使った表現が別の意味に受け取られると、認識のズレが大きな問題に発展しかねません。また、ポジティブな意味合いで使った表現が「別の国ではネガティブな意味に取られてしまう」というケースもあります。
ネイティブチェックを通すことで、「誤解を招く言い回し」「現地の文化・習慣にそぐわない不適切な表現」などを未然に修正し、誤解によるトラブルを回避できます。
なお、契約書などリスクが高い文書は、ネイティブチェックに加えて原文との照合(対訳チェック)や法務確認も併用すると、より安全性が高まります。
企業の信頼性を向上できる
現地の文化的背景まで踏まえて表現が整った文章は、読み手に「きちんとしている」「安心できる」という印象を与えやすく、結果として企業の信頼にもつながります。逆に、違和感のある訳文や不適切な表現は、意図せずブランドイメージを損ねてしまう要因になり得ます。
ネイティブチェックを通して、媒体や読者に合った自然な表現で情報発信できれば、「現地の顧客を大切にしている」という姿勢も伝わりやすくなります。
ネイティブチェックの費用相場
ネイティブチェックを依頼する際の費用相場は、一般的に「10〜15円前後/文字」が目安です。企業やサービスによっては「単語単価」だけでなく、「200wordsあたりの単価」や、作業量に応じた見積もり(時給換算を含む)など、料金体系が異なる場合があります。
また、依頼条件によっても金額は大きく変動します。費用が変わる主な要因は以下のとおりです。
- 言語の種類(ネイティブスピーカーの数が少ない場合は高くなりやすい)
- 原稿の難易度(医療や法律などの専門知識が必要な場合は高くなりやすい)
- 特急料金の有無(短納期の場合は高くなりやすい)
- 対応キャスト(専門資格を持つチェッカーを指名する場合は高くなりやすい)
- 文字数やボリューム
上記のように費用相場は条件に応じて変動するため、なるべく正確な見積もりを出す際は「言語」「分量」「用途(Web/広告/契約書など)」「社内でどこまで確認済みか」などを明確にすることが大切です。
ネイティブチェックの依頼方法

ネイティブチェックの依頼方法としては、主に以下3パターンがあります。
- フリーランスへ依頼
- 翻訳会社へ依頼
- キャスティングサービスへ依頼
それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
フリーランスへ依頼
クラウドソーシングサービスや個人Webサイトの問い合わせフォームなどを通じ、フリーランスのネイティブスピーカーへ直接依頼する方法です。
フリーランスは、企業へ依頼するよりリーズナブルであるため、比較的コストを抑えられます。仲介業者を挟まず直接やり取りできれば、クラウドソーシングサービスの利用手数料も発生しないため、さらに自社の負担を減らせるでしょう。また、急な修正にも柔軟に対応してもらえる可能性があります。
一方で、成果物の品質やコミュニケーションのしやすさなどは個人の能力に大きく依存するため、注意が必要です。相性が合わない場合、意図が伝わりにくかったり、期待したトーンにならなかったりすることがあります。まれに、納期直前に連絡が取りづらくなるなど進行面のリスクが生じる可能性もあります。
そのため、依頼前に過去の実績やポートフォリオ、クラウドソーシングサービス上の口コミ評価などを十分に確認し、信頼できるフリーランスを選ぶことが大切です。あわせて、作業範囲、修正回数、納品形式、秘密保持(NDA)などの条件も細かく決めておきましょう。
翻訳会社へ依頼
翻訳会社の場合、テキスト品質を組織的に担保する仕組みを整えているため、安心して依頼できます。具体的な仕組みは以下のとおりです。
- 資格保有者や論文執筆経験者など専門分野に強いチェッカーをアサインできる
- 自社の表記ルールに沿って統一できる
- ダブルチェック体制を敷くことで翻訳ミスを防ぐ
また翻訳会社は、NDA(秘密保持契約)の締結や情報管理ルールなど、機密情報を扱うための体制が整っていることも多く、安全性の面でも依頼しやすいでしょう。なお、ネイティブチェックの担当者が社内か外部パートナーか、どの工程まで対応するかは会社によって異なるため、依頼前に確認しておくと安心です。
ただし、体制が整っている分、フリーランスに比べて費用が高くなる傾向があります。そのため「自社の予算」と「求める品質」のバランスを考え、適切な依頼先を選ぶことが大切です。たとえば、重要度の高い文書(対外資料や重要な契約関連など)は翻訳会社に依頼し、社内向けの簡易文書はフリーランスに依頼する、といった使い分けも有効です。
キャスティングサービスへ依頼
ナレーターや声優を手配する「キャスティングサービス」の中には、ネイティブチェックに対応している企業もあります。こうしたサービスでは、登録者のプロフィールから得意分野、国籍、対応言語、過去実績などを確認できるため、自社の用途に合うネイティブ人材を選びやすい点がメリットです。
また、翻訳会社との大きな違いとして「ネイティブチェックに加えてナレーター手配や音声収録までワンストップで対応できること」が挙げられます。
「文章のネイティブチェック」と「チェックした文章のナレーション収録」を別々で依頼する場合、発注や進行管理が分かれ、調整工数が増えやすくなります。一方でワンストップ対応のサービスであれば、手配や連絡の手間をまとめられ、結果的にコストやスケジュールの最適化につながることがあります。さらに「ナレーションで使用する」前提でネイティブチェックを行うことで、音読した際にリズムが不自然になったり、息継ぎしにくかったりといった問題を事前に見つけやすくなるでしょう。
ネイティブチェックの依頼先を選ぶポイント
ネイティブチェックの依頼先を選ぶ際は、以下4つのポイントを確認しましょう。
- 目的や用途に合ったチェックができるか
- 原稿の分野に精通したネイティブが担当できるか
- 品質管理の体制が整っているか
- 契約・進行面で安心できるか
それぞれの詳細を説明します。
目的や用途に合ったチェックができるか
ネイティブチェックで重視すべき点は、「どの場面で使うのか」「誰に向けた文章か」によって変わります。そのため、Webサイトや広告コピー、IR資料、製品マニュアル、ナレーション台本、契約書など、目的や用途に合った視点でチェックできるかを確認しましょう。
たとえば、契約書などの重要文書はとくに「読み手に誤解なく伝わる言い回しになっているか」という点を厳格にチェックできることが理想です。また、ナレーション台本の場合は「声に出して自然に読めるか」「尺(時間)に収まるか」など、読み上げ前提のチェックが求められます。
このように、自社の目的や用途が依頼先の得意領域とマッチしているか、過去の対応実績や事例で事前に確認しておくと安心です。
原稿の分野に精通したネイティブが担当できるか
医療やIT、法務、金融など、専門性が高い分野の原稿には、その業界の知識を持つチェッカーが不可欠です。日常会話レベルの語学力があっても、専門用語の正しい使い分けや業界特有の言い回しなどを知らなければ、適切にチェックできません。もしも不適切な用語や言い回し、表現を使ってしまうと、読み手に違和感を与え、信頼性を損ねる要因になりかねません。
そのため、依頼先を選定する際は「自社の業界やジャンルのチェック実績があるか」「該当分野を得意とするネイティブスピーカーが在籍しているか」などを確認しましょう。
品質管理の体制が整っているか
人間がチェックをする以上、ミスが発生する可能性はゼロではありません。そのため、ミスを防ぎ品質を担保するための体制が整っているかもチェックしてください。
具体的には、以下のような点をチェックするとよいでしょう。
- ダブルチェック体制を敷いているか
- 修正対応の条件が明確か(修正回数・期限・対応範囲など)
- 用語集や表記ルールへの対応ができるか
こうした体制が整っている会社であれば、納品物のクオリティが安定します。
契約・進行面で安心できるか
契約時や運用中のトラブルを避けるために、以下の点を確認しておきましょう。
- 料金体系(文字単価・最低料金・特急料金・修正回数・修正範囲など)が明確か
- 進行フロー(ヒアリング〜作業〜最終納品までの流れ)が明確か
- 担当者とスムーズにコミュニケーションを取れるか
- セキュリティ面の取り決めができるか(NDA締結の可否、データの受け渡し方法、保管・アクセス制限、納品後の削除ルール など)
とくに料金については、修正回数の制限や追加料金の発生条件を事前に確認しておくと、本格稼働後のトラブルを防げます。また、未公開情報を含む文書を扱う場合は、情報漏洩のリスクを防ぐため、セキュリティ対策が万全な会社を選ぶことが必須です。
ネイティブチェックの依頼ならボイスマートがおすすめ
高品質なネイティブチェックを依頼したい場合は、ぜひ「ボイスマート」をご活用ください。ボイスマートでは、ネイティブチェックから翻訳、ナレーション収録まで幅広く対応しています。
主な特徴は以下のとおりです。
- バイリンガルがネイティブチェックを実施
- さまざまなシーンのネイティブチェックに対応
- 料金体系が明確
それぞれについて詳しく解説します。
バイリンガルがネイティブチェックを実施
ボイスマートでは、英語や中国語、韓国語、スペイン語、アラビア語などを話せるネイティブスピーカーが原稿のチェックを担当します。日本語と翻訳言語の両方に精通しているため、原文の意図を正確に汲み取ったうえで、現地の文化や習慣に合わせた自然な表現への修正が可能です。
また、英語なら「アメリカ英語やイギリス英語」、中国語なら「北京語や広東語」というように、地域による細かい差異にも対応できます。
100名以上のネイティブスピーカーから選べるため、自社の要望にマッチする人材を見つけやすいでしょう。
さまざまなシーンのネイティブチェックに対応
ビジネス文書だけでなく、幅広い用途の原稿に対応しています。たとえば「店頭ディスプレイの映像で使うテキストをチェックしたい」という場合は、字幕チェックやナレーター収録にも対応可能です。
上記で解説したように、Webサイトや広告コピー、IR資料、製品マニュアル、ナレーション台本、契約書など、自社での利用シーンに合わせて柔軟に導入できるでしょう。
料金体系が明確
ボイスマートのネイティブチェックの料金設定は「1文字15円〜」とシンプルに設定されています。
ナレーション収録を行う場合の料金も、時間や文字数ごとの目安で記載されているため、事前に予算感を把握しやすい点が特徴です。
まとめ
ネイティブチェックとは、翻訳後の文章をネイティブスピーカーが確認し、現地の目線で見た際の「不自然な言い回し」「文化的背景への配慮」などを修正する作業のことです。単なる翻訳作業とは異なり、現地の人が読んでも違和感のない自然な文章を作成できます。
依頼先を選ぶ際は、フリーランス・翻訳会社・キャスティングサービス、それぞれの特徴を理解し、自社の目的や用途に合ったパートナーを見つけることが大切です。とくにナレーション原稿や広告コピーなど、絶妙なニュアンスの調整が必要な場合は、専門性や実績を重視して選ぶとよいでしょう。
ボイスマートでは、ナレーション収録だけでなくバイリンガルによるネイティブチェックにも対応しています。翻訳後のナレーション収録までワンストップでお任せいただけるため、コストを抑えながら、ナレーションように最適化された文章を作成できます。
ネイティブチェックをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。







