バイリンガルMCと通訳の違いとは?国際イベントで最適な人材を選ぶ方法
海外ゲストを招く国際イベントでは、進行を担う司会者と、発言を正確に訳す通訳のどちらか、あるいは両方が必要になる場面があります。しかし、自社のイベントにどちらが必要か判断に迷うことは多いものです。
バイリンガルMCと通訳は、似ているようで担う役割が異なります。だからこそ、イベントの内容に合わせてどちらが必要かを見極めることが大切です。
本記事では、バイリンガルMCと通訳の違いや、必要になるシーン、最適な人材の選び方を、MC・通訳のキャスティングを手がけるボイスマートが解説します。国際イベントでの人材手配を判断する際の参考にしていただければ幸いです。
バイリンガルMCと通訳の違い
バイリンガルMCと通訳の大きな違いは、「場を進行すること」が主な役割なのか、「発言内容を正確に別の言語へ伝えること」が主な役割なのかという点です。
バイリンガルMCは、2言語を使い分けながらイベント全体を進行します。開会・閉会のアナウンスや登壇者紹介、プログラムの案内、タイムキープなどを行い、外国人ゲストや参加者にも必要な情報が伝わるように進行するのが役割です。
一方、通訳は、話し手の発言を別の言語へ正確に変換して伝えます。国際会議や商談、視察などでは、専門用語や細かなニュアンスまで含めて正しく伝えることが求められます。
このように、どちらも外国語対応を担う人材ですが、求められる役割やスキルは異なります。
バイリンガルMCと通訳の使い分け
バイリンガルMCと通訳のどちらを手配するべきかは、外国語対応のなかで何を重視するかによって変わります。進行をスムーズに行うことが目的なのか、発言内容を正確に伝えることが目的なのか、あるいはその両方が必要なのかを整理すると、必要な人材を判断しやすくなります。
ここでは、次の3つのケースに分けて解説します。
- バイリンガルMCが向くケース
- 通訳が向くケース
- 両方が必要なケース
バイリンガルMCが向くケース

イベントの進行が中心で、必要な情報を日本語と外国語の両方で参加者へ伝えたい以下のようなイベントには、バイリンガルMCが向いています。
- 式典・レセプション
- 表彰式
- 社内グローバルイベント
- 海外ゲストを招く企業イベント
- 国際交流イベント
これらの場で大切なのは、一言一句を訳す正確さよりも、プログラムを滞りなく進め、日本語と外国語のどちらの参加者にも内容が伝わるようにすることです。
バイリンガルMCは、開会や登壇者紹介、プログラム案内といった進行を2言語で担い、会場の状況に合わせて進めます。こうした場では、日本語と外国語を切り替えながら場を進行する対応力と、多様な文化的背景に配慮できる司会スキルが求められます。
関連記事:バイリンガルMCの費用相場はいくら?料金を左右する要素と追加費用まで解説
通訳が向くケース

発言内容の正確性や専門性を優先し、司会進行を必要としない以下のような場合は、通訳を手配するのが適しています。
- 海外企業との商談・交渉
- 海外からの視察・工場見学
- 取材・インタビュー
これらの場面では、司会進行は必要なく、話し手の発言をいかに正確に訳せるかが重視されます。価格や契約条件のやり取り、担当者による説明、質問への回答など、一つの表現の違いが認識のずれにつながる内容を扱うため、細かなニュアンスまで正確に伝えられる通訳者が求められます。移動しながらの視察や一問一答形式の取材など、進め方に合わせて柔軟に対応できることも重要です。
両方が必要なケース
国際イベントでは、司会進行を行いながら、外国人ゲストや登壇者の発言を通訳する場面もあります。たとえば、次のようなイベントです。
- 国際会議・カンファレンス
- 記者会見・新商品発表会
- 講演会・セミナー
これらの場面では、進行の規模や通訳する内容によって、司会と通訳それぞれの対応範囲が大きくなります。その負担をどう分担するかによって、1名で兼ねる方法と、司会と通訳を分けて手配する方法のどちらが適しているかが変わります。手配のしかたは、大きく次の2つに分かれます。
- バイリンガルMC1名が司会と通訳を兼任する
- 司会と通訳を別々に手配する
逐次通訳や簡易的な通訳で対応できる中小規模のイベントであれば、司会と通訳の両方に対応できる人材を1名手配することも可能です。たとえば周年イベントで海外ゲストを招く場合、開会やプログラム案内ではMCとして進行し、来賓のスピーチでは通訳として内容を伝える、といった対応が考えられます。1名で兼任できれば、別々に手配する手間が省け、事前の打ち合わせもまとめやすくなります。
一方、司会と通訳を別々に手配する場合は、通訳が言語対応を担います。そのため、司会は必ずしもバイリンガルである必要はなく、日本語で進行する司会者でも問題なく成立することが多くなります。とくに大規模な国際会議のように、同時通訳や高い通訳精度が求められる場合は、進行役とは別に通訳を専任で配置する形が基本です。同時通訳では、複数名の通訳者が交替する体制や専用機材が必要になることもあります。
兼任と別手配のどちらがよいかは、イベントの規模だけでなく、必要な通訳形式や通訳する内容、求める正確性によって判断することが大切です。なお、ボイスマートでは、司会と通訳を兼任できる人材のキャスティングだけでなく、バイリンガルMCや日本語の司会者と専任通訳者を組み合わせた手配にも対応しています。
バイリンガルMC・通訳の最適な選び方
バイリンガルMCや通訳を選ぶ際は、対応言語だけでなく、依頼する内容に合った経験やスキルを持っているかを確認することが大切です。主に、次のポイントを確認しましょう。
- 依頼内容に近い実績があるか
式典やレセプション、国際会議、商談など、案件によって求められる対応は異なります。今回依頼する内容に近い経験がある人材を選ぶと安心です。 - 必要な専門性を備えているか
製造業やIT、医療など専門用語を扱う場合は、その分野への知識や通訳経験も確認します。バイリンガルMCの場合も、専門性の高いイベントでは内容を理解したうえで進行できることが重要です。 - イベントの雰囲気やトーンに合っているか
同じMCや通訳でも、得意とする場の雰囲気はそれぞれ異なります。格式を重んじる式典、和やかなレセプション、落ち着いたビジネス会議など、イベントのトーンに話し方や進行のスタイルが合っているかは、当日の印象を大きく左右します。声質や立ち居振る舞いも含めて、その場の雰囲気になじむ人材を選ぶと、参加者にとって心地よい進行になります。
候補者のプロフィールだけでは判断しにくい場合は、イベントやビジネスシーンの内容、任せたい役割をキャスティング会社へ伝え、条件に合う人材を提案してもらうとよいでしょう。
ボイスマートの公式サイトでは、在籍するナレーター・MC司会者の一覧ページでサンプルボイスを公開しており、声の印象や話し方を事前に確かめられます。
バイリンガルMC・通訳の活用事例
ボイスマートでは、海外ゲストを招く式典や自治体イベント、企業イベントなど、さまざまな場面でバイリンガルMC・通訳を手配しています。
ここでは、実際の活用事例を3つご紹介します。
- 周年イベントのバイリンガルMC・通訳
- 自治体イベントのバイリンガルMC
- 外資系ホテルのイベントMC
周年イベントのバイリンガルMC・通訳
静岡で開催された事業会社様の周年イベントでは、1名のMCがバイリンガルでの司会進行と通訳対応の両方を担当しました。イベントは日本語を中心に進行しながら、来賓紹介やスピーチ誘導、アナウンス部分などでは英語で対応しています。
このように、イベント全体を進行しながら、必要な場面で通訳にも対応する形式であれば、バイリンガルMCと通訳を1名で兼任できる場合があります。
自治体イベントのバイリンガルMC
大阪で開催された自治体イベントでは、日本語と英語の両方に対応できるバイリンガルMCを手配しました。当日は、開会・閉会のあいさつから各プログラムの案内、登壇者紹介までを日英両言語で対応。海外ゲストにも内容が伝わるよう、進行だけでなく必要な情報を英語で補いながらイベント全体をサポートしました。
制作会社様からも「安心して任せられる進行」「海外ゲストにも分かりやすい対応」と高い評価をいただいております。
外資系ホテルのイベントMC
外資系ホテル様のイベントでは、国内外から多くの来場者が参加する催しに、英語対応が可能なMCを手配しました。来場者への案内や登壇者紹介、プログラム進行を英語を交えて担当し、外国人参加者にも内容がスムーズに伝わるよう対応しています。
格式高い雰囲気に合わせた正確な進行と、会場全体の雰囲気づくり、参加者への丁寧な案内を行い、主催者様からも高い評価をいただきました。
今回ご紹介した事例以外にも、ボイスマートでは企業イベントや式典、自治体イベントなど、さまざまな場面でバイリンガルMC・外国語対応MCの手配実績があります。イベントの内容や参加者、必要な言語に合わせて、条件に合う人材をご提案しています。

バイリンガルMC・通訳の依頼でよくある質問
最後に、バイリンガルMCや通訳を依頼する際によくある質問を紹介します。
同時通訳と逐次通訳はどう違う?どちらを選べばよい?
同時通訳は、話し手の発言とほぼ同時に訳す方法で、逐次通訳は、話を一定のまとまりごとに区切ってから訳す方法です。
大規模な国際会議やセミナーなど、進行を止めずに通訳したい場合は同時通訳、商談や視察など、内容を確認しながら丁寧にやり取りしたい場合は逐次通訳が向いています。
どちらが適しているかは、参加人数や進行方法、求める通訳のスピードなどを踏まえて選びましょう。
通訳やバイリンガルMCの費用はどのくらい?
一般的な費用の目安は、バイリンガルMCが半日5〜8万円前後・1日7〜10万円前後、逐次通訳が半日3.5〜10万円前後・1日6〜15万円前後です。
同時通訳は、通訳者1名あたり半日7〜10万円前後・1日10〜15万円前後が目安ですが、複数名の通訳者による交替体制や専用機材が必要になることが多いため、総額はさらに高くなります。
実際の料金は、対応言語や拘束時間、通訳する内容の専門性、イベントの規模などによって変わります。また、司会と通訳を1名で兼任する場合も料金体系が異なるため、具体的な費用は依頼内容を伝えたうえで確認しましょう。
ボイスマートの費用詳細は、公式サイトの料金ページにてご確認ください。
オンラインの国際イベントでも通訳・バイリンガルMCを手配できる?
はい、オンラインやハイブリッド形式の国際イベントでも、通訳やバイリンガルMCを手配できるケースがあります。
ZoomなどのWeb会議ツールを使ったオンライン通訳や、オンライン上での司会進行に対応している会社も多く、イベントの内容によっては、司会と通訳を1名が兼任できる場合もあります。ただし、対応できる通訳形式や人材は依頼先によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
ボイスマートでは、オンライン・ハイブリッド形式のイベントに対応する通訳やバイリンガルMCを手配できます。
まとめ
国際イベントやビジネスシーンでは、進行と言語対応に何をどこまで求めるかによって、必要な人材や手配する体制が変わります。バイリンガルMCと通訳の使い分けだけでなく、案件によっては1名で兼任する方法と、それぞれを別に手配する方法も選択肢になります。
そのため、人材を手配する際は、それぞれの役割の違いを理解したうえで、イベントの目的や規模、求める通訳の精度、専門性などに合わせて選ぶことが大切です。
バイリンガルMCと通訳のどちらを手配すべきか迷う場合や、兼任・別手配の判断が難しい場合は、両方に対応できるキャスティングサービスへ相談するとスムーズです。
国際イベントのMC・通訳のご依頼はボイスマートへ

ボイスマートでは、バイリンガルMCの派遣から専門的な通訳の派遣まで、案件の内容に合わせたキャスティングに対応しています。ここからは、国際イベントのMC・通訳手配でボイスマートを利用するメリットをご紹介します。
司会と通訳の兼任・両方の手配も可能
ボイスマートでは、「司会と通訳を1名にまとめて任せたい」「MCと専門の通訳者をそれぞれ手配したい」といった、さまざまなご要望に対応しています。
司会進行と通訳の両方に対応できる人材の手配はもちろん、バイリンガルMCと専任通訳者を組み合わせた体制にも対応可能です。
「どのような人材を手配すればよいかわからない」「兼任と別手配のどちらがよいか決まっていない」といった場合も、イベントの内容やご要望をヒアリングしたうえで、適した人材や手配方法をご提案します。
英語・中国語・韓国語など10言語以上の多言語に対応
ボイスマートには100名以上の司会者・MCが在籍しており、豊富な登録人材の中から、イベントの内容やご要望に合ったバイリンガルMCをキャスティングできます。
英語・中国語・韓国語をはじめ、スペイン語・フランス語など幅広い言語の通訳にも対応。また、アメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語など方言指定も可能で、必要な言語や参加者に合わせて、バイリンガルMC・通訳者を柔軟に手配できます。
人材の選択肢と対応言語の幅が広いため、さまざまな国・地域からゲストが参加する国際イベントについてもお任せいただけます。
翻訳・外国語ナレーションまで一貫対応
国際イベントでは、当日のMCや通訳だけでなく、進行台本や登壇資料の翻訳、イベント内で使用する映像の外国語ナレーションなどが必要になる場合もあります。
ボイスマートでは、MC・通訳のキャスティングに加えて、翻訳やネイティブチェック、外国語ナレーションの収録まで一貫して対応可能です。外国語対応を複数の会社へ個別に依頼する手間を減らし、国際イベントに必要な人材・言語サービスをまとめてご相談いただけます。
バイリンガルMCや通訳の手配を検討されている方は、イベントの規模や内容が固まっていない段階でも、まずはお気軽にお問い合わせください。





